代表挨拶


 ギフテッド応援隊は、ギフテッドの子どもを育てる保護者のための任意団体として、2017年1月に発足しました。多くの方々の協力を得て2021年4月より一般社団法人となり、全国の会員とともにさまざまな活動を展開しています。

 

 私がギフテッドという言葉に出会ったのは、10年前、わが子が10歳の頃です。当時はギフテッドに関する日本語の情報など、ほとんど手に入りませんでした。わが子がギフテッドかもしれないと考え、独りぼっちでさまよっていた私を支えてくれたのは、ギフテッドの子どもを育てている母親たちの手によるブログ記事でした。

 

もっと色々な情報を交換したいとの思いが次第に募り、私自身も思い切ってブログをはじめ、やがて多くの保護者とのつながりができました。インターネットの世界でやりとりしていた方々と実際に会えたときの感激は、言葉には言いあらわせません。

仲間との交流を深めるなかで、かつての自分のように孤独な子育てをしている保護者のために、安心してギフテッドのことを語り合える場をつくりたいと考えるようになりました。その思いから生まれたのが、ギフテッド応援隊です。

 

 2019年8月にメディアでギフテッドの特集が組まれたことをきっかけに、ギフテッドが話題にされる機会が増え、当会の会員も急増しました。とはいえ、日本ではまだその概念が社会に根付いたとは言いがたく、教育現場においてもサポートの道筋はついていません。

現在、私たちは、発足当初の目的であった保護者のつながりの場としてだけでなく、当事者である子どもたちのコミュニティの形成、学校や社会への働きかけなど、さまざまな取り組みを行っています。

  型にはまらない彼らの成長を支えていくには、エネルギーが必要です。もしわが子がギフテッドではないかと感じたら、それを一人で抱え込むことはありません。楽しいことも辛いことも分け合いながら、私たちと一緒に歩んでいきませんか。

 

ギフテッド応援隊は、子どもたちが自分のギフトを大切に、希望を持って成長できる環境をつくるため、これからも幅広く活動を続けてまいります。

 

今後とも益々のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2021年4月1日