子どもとの関係を築く:一緒になって「笑う」ことを学ぶ
By Vidisha Patel.
私は何度も同じ質問を受けます。それはこんな質問です。
「ギフテッド児は何が違うのですか」
「なぜギフテッド児は特別な対応が必要なのですか」
「みんなが習得しなくてはならないライフスキルというものがあるのではないですか」
ギフテッド児は特別な接し方が必要なのではなく、その子に合った接し方が必要です。 すべての子どもたちは、それぞれの精神的、感情的な発達段階に応じて、尊重され理解されなければなりません。ですからその点では、ギフテッド児も同じです。
しかしギフテッド児の行動に苛立ち、どうやって彼らを育てていったら良いものかと、多くの親が日々苦悩しています。
子どもに無条件の愛を示したり、子どもたちの社会的、感情的なニーズをサポートしたりするときに、子育ての苦労がその妨げになってしまうことがよくあります。家庭に一定の調和を保とうとし、子どもの行動を管理しようとすることで、親は子どもを個人として見ることができなくなってしまうのです。
そのような状況で、私が最も効果を感じていることのひとつは、親子がお互いの関係を築きなおすお手伝いをすることです。
どんなふうにしたら家族が一緒に「笑える」かについて、もう一度学べるようにすることが、この取り組みのベースになっています。
私は彼らにこう伝えています。
「聞きましょう」
再学習のプロセスは聞くことから始まります。子どもが言っていることを心から聞きましょう。単に言葉を聞くだけではありません。
ボディランゲージや言葉の裏に隠されているメッセージを聞くことです。聞くことには、意志と忍耐が必要です。
たとえば学校に行くために急いで家を出たり、時間通りに寝ようと急いだりすると、子どもが与えてくれた手がかりを見逃しがちです。
子どもたちと触れ合いながら、じっくりと時間をかけて子どもたちを観察することで、
子どもたちの心や体の中で起きていることがよく見えてくるのです。
「受容しましょう」
人はみんな違います。あなたの子どもも例外ではありません。
自分の子どもをありのまま、その発達段階を受け入れることで、親のストレスはかなり軽減されます。
発達とは、段階的な進歩です。
発達のステップは次から次へと続きます。あなたの子どもはすぐに現在の挑戦をマスターして、克服すべき新しいものを見つけるでしょう。
ですから目の前にあるものは、発達という旅のなかの一歩に過ぎないということを理解してください。
「理解しましょう」
ギフテッドに関連した本を読んだり、他の人と話したり、自分の子どものギフテッドネスについて分かりはじめたりすることを通じて、
子どもをよく理解するための知識基盤を身につけられます。
理解することで、子どもを受け入れ、サポートする方法を見つけ、お互いに強い関係を築くことができるのです。
「笑いましょう」
人生は楽しいものです。ですから子どもと一緒に笑うことが大切です。
ギフテッド児の中には、非常に真面目で不安を感じやすい子もいます。
笑いはこのような子たちの明るい面を引き出し、不安を調整する素晴らしい方法なのです。
「助けを求めましょう」
ひとりでギフテッド児を育てる必要はありません。
社会的、感情的なサポートがない環境で、ギフテッド児を育てるのは難しいことを、ギフテッド児のいる家庭にはいつも伝えています。
必要なときには助けを求めましょう。
あなた自身が強さとエネルギーを保てなければ、お子さんを助けることはできません。
ですから、あなたの心や体調にも気をつけて、必要に応じて外部の助けを求めてください。
助けを求めることは、あなたが「弱い」ことを意味しているのではありません。むしろ、あなたの強さの証です。
あなたが自分の限界を理解していて、バランスが取れている人であることの証拠なのです。
何よりもまず、自分の子どもをありのままに愛しましょう。
子どもは多くの異なるカット面を持つダイヤモンドのようなものです。
ひとつひとつのカット面は、才能（輝くもの）と挑戦（磨くこと）をもたらしてくれます。そして、それぞれの面が互いに光り輝くのです。
SENG Libraryより
Building Relationships with your Child: Learning to LAUGH Together
https://www.sengifted.org/post/building-relationships-with-your-child-learning-to-laugh-together
By Vidisha Patel.
© 2019 by SENG - Supporting Emotional Needs of the Gifted
